フィリピン教職員来日レポート

2024年2月19日から24日にかけて、フィリピン・アドベンティスト大学(Adventist University of Philippines:AUP)の職員Ardelma Sarmiento氏とAUPの附属高校であるAUP Academyの校長先生Janeth Bacomo氏が来日し、当団体と関連する教育機関を訪問しました。

 

豊島区にある城西大学附属城西中学・高等学校に来校した際は、高校2年生の授業内で、特別講義を行ってくださいました。生徒たちはAUPAの学生のメッセージ動画や先生方のスピーチを通して、フィリピンの国や英語学習について新たな学びを得ることができました。講義後の生徒たちの感想からは、「英語をもっと話せるようになりたい。」「海外に行きたい。」、「映画をもっと見て英語を学びたい。」など、先生方の熱い講義で良い刺激を受けた様子がうかがえました。

講義後はアテンド生徒が校内ツアーを行い、校内の施設を英語で説明しました。フィリピンと異なる施設や教育システムにとても興味を持たれ、生徒たちにも熱心に質問をされていました。

午後からは華道と茶道の2つの日本伝統文化の体験をされました。まずは華道部員と共に華道体験をしていただきました。その後、茶道部員がお点前を披露し抹茶を堪能されました。そしてお茶を点てる体験もされ、日本の伝統文化を実際に肌で感じていただけました。

 

翌日の午前中、埼玉県川越市にある城西大学付属川越高等学校の3年生3名と、江戸情緒が残る「小江戸川越」を散策しました。生徒たちの説明と共に、様々な日本文化に触れられました。

午後には城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校を訪問し、校長先生をはじめとする教員と今後の交流を視野に入れた意見交換会を行いました。

その後、高校2年生の一部のクラスを対象とした特別講演会を実施していただきました。フィリピンの歴史や英語学習の状況など多岐にわたる内容に、生徒たちも非常に高い興味を示しており、積極的に質問をしておりました。

放課後には日本のクラブ活動を視察されました。和太鼓部では全国大会にも進出した迫力のある演奏をご覧になり、非常に感動したとのお言葉をくださいました。また、先生方も実際に和太鼓体験をなさり、生徒たちとともにとても楽しい時間を過ごされました。

さらに翌日には、日本医療科学大学(Nihon Institute of Medical Science:NIMS)を訪問されました。

大学キャンパスツアーでは、NIMSの学生会館やLeafなどを見学し、日本の高等教育機関における学習環境について知見を深めました。また、理学療法学専攻の教員による運動療法学実習を体験しました。

日本の文化体験として、NIMSの学生による「よさこい」の演舞を鑑賞しました。昼食会は、その学生たちも交えて、楽しい時間となりました。学生たちにとっては、英語で会話をする貴重な機会になりました。

午後には、Ardelma Sarmiento氏とJaneth Bacomo氏が、「フィリピンでの英語教育の現状」というタイトルで講演を行いました。フィリピンにおける英語教育の歴史や実情について詳しく説明していただきました。講演会には、多くの学生、教職員、地域の方々が参加しました。

今回の来訪で、パンデミック後初めての相互訪問が実現しました。今後は教職員同士のみならず、学生同士の交流も活発化させていく予定です。